2011年10月27日
(健康福祉部関係)
(1 閉会中の継続調査事件)
「医療確保と健康づくりについて」を議題とし、「地域医療の確保」について、健康福祉部参事兼医務課長の説明を聴取した。
(きだ 結委員)
先日、地域医療再生臨時特例交付金の内示があったが、その後の進捗状況はどうか。
健康福祉部参事兼医務課長(野原秀晃)
10月14日に厚生労働省から内示があり、本県の申請額120億円に対し、約半分の60億1,094万4千円であった。この内示を受けて、11月4日までに計画を再提出する必要があることから、関係機関と事業内容や事業費について協議中である。
(きだ 結委員)
県立こども病院を含めた計画だが、同病院をポートアイランドへ移転した場合の問題として、ポートアイランド第2期地区は、阪神・淡路大震災当時、造成中であり海面下であったこと、また、そこへつながる第1期地区は、液状化を起こし、地盤改良もされておらず、地盤が脆弱ではないか、との懸念がある。地盤について、独自に検討したのか。
健康福祉部参事兼医務課長(野原秀晃)
病院局が整備場所の候補地の一つとして検討しているところである。先日報告された10mの津波予想に対しては、神戸空港や第2期地区では浸水しない、との結果が出ている。選定に当たっては、病院局が、津波や地震の被害状況等も考慮して、検討を進めると聞いている。
(きだ 結委員)
東日本大震災では、石巻赤十字病院は5年前に内陸部に移転しており、災害拠点病院として機能したが、沿岸部にあった石巻市立病院は、今も仮設で診療している。市や県の医師会の先生は、震災後の状況を見て、なぜ、海岸沿いに持って行くのか、と危惧している。また、先端医療センターと連携できるとのことだが、同センターは臓器移植や医療ツーリズムのために設置された病院であり、医療が産業に使われることで、本来の医療のあり方がゆがめられることを危惧している。そこへ、こども病院が組み込まれることに、非常に違和感があり、適当でないと考えるので、検討を要望する。