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いっせい地方選の結果について

2015年05月01日

 4月26日にいっせい地方選後半戦(市町村議選)の投票があり、12日の前半戦(県・政令市議選)と合わせて2015年のいっせい地方選が終わりました。

 書かなくてはいけないと思いながら少し時間がかかり、掲載が今頃になってすみません。しかも長文になりました(^_^;)。

 いっせい地方選で言うべきことはまず、私自身が皆さんのご支援で再選できたことです。本当にありがとうございました。
 ちなみに兵庫の共産党県議候補のうち、前回から一番得票を伸ばしたのが私だそうです。約4500票増えました。すでに始めていますが、公約実現へ頑張ります。
 それと、応援した芦屋市議選で平野貞雄さん、森しずかさん、ひろせ久美子さんの3候補が全員当選! 何よりもうれしいです。お互いに頑張りましょう。

◆日本共産党 躍進続く

 いっせい地方選全体の結果ですが、一番の特徴は何といっても、2013年の東京都議選、参院選、2014年12月の総選挙に続いて日本共産党がまたも躍進を果たしたことです。

前半戦結果についての声明と、後半戦結果についての声明です)

 前半戦では、史上初めて47都道府県議会すべてに議席を確保し、選挙があった41道府県で前回当選80議席から今回111議席と大幅に増え、改選議席(選挙直前の議席数)比でも36増。17政令市議選でも前回107議席から136議席へとこれまた大幅増で、前回比合計60議席増でした。
 他党は、道府県議選で自民党が前回比33議席増ですが改選議席比で43減、公明党は前回比2減、民主党は前回比83減、改選比12減と衰退が止まりません。
 これらは政令市議選でも同じ傾向です。共産党は他党と比べても抜群の躍進でした。

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「しんぶん赤旗」4月14日付で紹介された、前半戦での日本共産党躍進を伝える13日付地方紙のコピー

 共産党は後半戦も、東京区議選で前回比7増、全国の市議選で44増、町村議選で11増と、合計62議席増やしました。また共産党の議席がなかった48市町村で共産党議員が誕生しました。
 他党は、公認を増やした自民が合計で前回比145増、公明が14減、民主は実に129減でした。

 前半戦・後半戦を通じて共産党が躍進した要因は、「戦争立法」阻止をはじめ安倍政権の暴走ストップの訴えと、「オール与党」議会のもとで住民の暮らしと福祉の守り手であることが理解されたことだと思います。
 同時に、連続的な躍進の流れが力強く続いているといえます。言い換えれば、共産党への国民の共感、期待が大きく広がっているということでしょう。

◆兵庫も前進

 次に兵庫県内の結果について。

 共産党は、県議選は5議席で現状維持でしたが、神戸市議選は前回の9議席から3増えて12議席に躍進し、民主党を抜いて公明党と並んで第2党に。後半戦は9市2町議選で1議席増でした。
 全体として得票数、得票率とも前回より伸ばし、前進しています。

 県議選で自民党は会派の改選議席44から40議席(公認・推薦合計)に減らし、神戸市議選でも22から20議席に。(選挙後、県議会の自民会派は無所属4人を引き入れ、44議席に回復) 公明党は県・神戸市とも現状維持でした。
 民主党は県議選で改選議席16から11(公認・推薦合計)に減り、神戸市議選でも13から10に。それだけでなく、県議選で「民主党の名前ではたたかえない」と多くの候補者が公認を嫌い、民主推薦の無所属で立候補。維新の推薦も受けて当選した候補も3人いました。公認つまり民主党の名前を出して当選したのは5人だけでした。
 神戸市議会「オール与党」の一つ、神戸志民党が初参戦して市議選に11人、県議選5人が立候補しましたが、各1議席にとどまりました。

 県議選の前回比得票数・得票率は、自民、民主が減、公明がほぼ横ばい、共産党が得票を約3万票増やし、率も3・7ポイント上昇しました。

◆「躍進」といわれる維新について

 こうしたなかで、マスコミが「躍進」と報道したのが維新の党です。
 初参戦で県議選9議席、神戸市議選10議席、後半戦も10議席を得たのでそう見えるのも無理はありません。

 維新は、関西では橋下徹大阪市長らのメディアの露出度が特に多く、その言動から「改革派」だと有権者が誤解しやすい政党です。全国と違って大阪をはじめ兵庫や関西でそれなりの支持を得ている要因は、このマスコミ報道にあるといえます。さらに選挙が近くなって、「大阪都」構想の住民投票で一段と報道量が増しました。
 しかもそれに加え、「号泣県議」問題などを使って、今回の兵庫県議選は議会改革だけが争点であるかのようにマスコミが煽り立てました。これが「身を切る改革」を声高に叫ぶ維新の追い風になったのは間違いないでしょう。

 しかしそれでも選挙結果は、維新「躍進」とは言い難いと思います。
 前回は大阪以外では立候補していないので、政党選択の構図が似ている国政選挙と県議選を比較すると、維新が立候補した県議選選挙区の合計票は約15万票で、同選挙区の昨年12月の総選挙比例票約30万票から半減させています。上記のような有利な点があったにもかかわらずです。
 一方、共産党は、投票率が大分下がったもとでも総選挙比例票をほぼ維持しました。

 維新は、極端な新自由主義、改憲・右翼路線で安倍政権の補完勢力であり、地方議会では「オール与党」の一員であることに加え、橋下市長にみられる独裁・強権の反民主主義政党です。
 その体質は選挙戦術にも現れました。
 県議会・神戸市議会で議員報酬(期末手当=ボーナス)引き上げに賛成しておきながら、それを隠して「身を切る改革」として議員報酬削減を主張しました。引き上げに賛成したことを知った有権者や支持者がいくら批判しても一切答えず、そんなことはなかったかのように議員報酬削減を叫び続けるという、まさに「嘘も百ぺん言えば本当になる」というようなやり方でした。

 兵庫では、これからもマスコミの扱いによっては支持を集める可能性があるし、一定の議会勢力になったので、「オール与党」としてだけでなく大阪流の維新政治を持ちこませない対応やたたかいが必要になるかもしれません。
しかし、上に述べたように総選挙比例票から激減しており、過大評価する必要はないと思います。

 そして当面の最大の課題は、「大阪都」構想=大阪市廃止・解体の是非を問う5月17日の住民投票に勝利することです。橋下市長が「住民投票で負けたら政治家を辞める」と公言しているように、維新を撃退するチャンスです。私たちも支援して頑張ります。

 いずれにせよ、いっせい地方選をへて日本共産党への有権者の期待は全国でも兵庫でもいっそう大きくなりました。
 特に、得票が大幅に増えた私は、前回よりももっと大きな期待が寄せられたということです。身が引き締まる思いです。
 「戦争法」阻止、大阪の住民投票支援、来年の参院選へ向けて日本共産党を大きくすること、そして公約実現にとりくんでまいります。
 引き続きご支援いただければ幸いです。


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