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海のそばに県立病院移転

2011年05月24日

 先日、県立淡路病院の移転問題に関して、淡路の市・町会議員さんが県庁に来られ、県病院局に要望書を提出し、申し入れをされました。 私も同席しました。

 要望の趣旨は、東北の大津波を受けて、洲本市の海岸沿いに移転が決まっている県立淡路病院の移転計画をいったん凍結させ、防災対策などの再検討を、というものです。

 東北沖の甚大な津波被害を受け、井戸知事は、東南海・南海地震が起きた場合、神戸・阪神間の津波の高さが最大2・5mという想定をはじめ防災計画の見直すと言っています。
 ところが、同病院の移転は、東南海・南海地震で洲本市の津波の想定は最大2・1mという従来の防災計画が前提になっています。
 ですから、今回の要望はごく当たり前の事ではないでしょうか。

 しかし、病院局の幹部は、
 「(従来の計画は)万万が一のシビアな想定で、立地も含め災害にも耐えうる計画になっている」
 「Q.M8・5の想定だが、今回のような9クラスの揺れが来る可能性もあるので見直す必要があるのではないか←この周辺にはプレートはないから、その想定はほとんど必要がない」
 「Q.海岸沿いに立つということで住民の間に 不安が広がっている←もし和歌山沖で津波が起こり北上してきたとしても、紀淡海峡を境に拡散されるから、津波被害は甚大なものにはまずならない。津波の映像を見てみんなヒステリックになっているが、冷静になってほしい」
 「Q.想定されている津波の高さの見直し作業が始まっていると思うが、その結果を待つべきだと思うが→変化があればそこから手直しをすればいい。いま計画を停止すれば契約から何から1から始めることになり、多額の損失になる」

 議論はどこまでも平行線でした。
 知事が従来の想定や計画を見直すといっっているのに、実際の県の事業は従来の想定・計画のまま強行し、それで安全と言い張るとは!

  「15万人の島民の命がかかっているんですよ。実際に起きるとそんな10数億円の損失ではすまない」と洲本の市会議員さんがおっしゃっていました。私もその通りだと思いました。
 
 津波の想定など防災計画を見直しているんだったら、それを待つべきだし、何より住民の方の不安を払拭できるよう、誠実に対応すべきです。十分な説明もなく〝大丈夫です、冷静に〟と言われると余計に不安になると思います。

 議会でも引き続き問題にしていきたいと思っています。

 いま東北へ向かっています。がんばってきます。


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