食保障は人権
2011年02月17日
坂本廣子さん |
今日の午後は、東灘区北青木の「サカモトキッチンスタジオ」を訪ね、料理研究家で、相愛大学の客員教授でもある坂本廣子さんにお会いして、いろいろとお話を伺ってきました。
坂本さんのお子さんが通う幼稚園前の車道を、一方通行にする運動に携わってきた元県会議員の筒井もとじさんと松本のり子市会議員と一緒に行きました。
坂本先生は、「台所は社会の縮図」として生活者の立場からの料理作りをめざし、特に幼児の食教育の一環として、子どもの体感料理教室「キッズキッチン」に力を入れてらっしゃいます。NHK「きょうの料理」でもおなじみの先生です。写真通りの、包み込むような笑顔が素敵な先生でした。
いま私たち日本共産党の神戸市の候補者が政策として掲げている、「中学校給食の実現」をはじめ、地域に住んでいる方たちの「最低限の食保障」をどう実現するか、各地の実践・経験を交えていろいろと話してくださいました。
先生の思いの根底にある、「食保障は人権」という考え方に深く共感しました。自己責任論と対極にある考え方。何らかの家庭の事情で学校にお弁当を持ってこれず、お昼抜きの中学生がいる深刻な事態に、中学校給食は「最低限の食保障、人権」であると。自分でお金を稼ぐことができない小・中学生に学校での食事を保障するのは人権を保障すること。
また、一家庭ではなかなかできない、行事食、郷土食を体験することも食育の大きな柱である給食の役割。
中学校給食の実施はなかなか奥深いものがありました。全国の81%の中学校で実施されている中学校給食なのに、していない神戸市。その実施への過程を考えると地域のコミュニティー、地域経済の活性化などなど、いろんなものがみえてきました。改めてわくわくしました。
「頑張ってくださいね。応援していますよ」と励ましをいただいて、帰路につきました。