文教常任委員会
2013年12月16日
(1 閉会中の継続調査事件)
「高等教育の推進について」及び「「生きる力」を育む教育の推進について」を議題とし、「公立大学法人兵庫県立大学への支援及び県内大学との連携」及び「私学教育の充実支援」について、大学課長及び教育課長の説明を聴取した。
(きだ 結委員)
私立高等学校の授業料軽減補助について、先日の請願にも出されていたが、平成25年度の補助受給単価は、21年度の全国平均授業料に合わせているということである。今回の行革の見直しに関連して、25年度の県内平均授業料37万9,000円であることを示す表も当局から配っていただいたが、やはり、生活保護世帯においても授業料だけでも届いていなかったことが示されていた。この間も言ったが、高等学校の中途退者数について、私立学校の先生にお聞きすると、全国よりも兵庫の私立高等学校の中退者の数が多いのではないかという印象を持っているということである。当局にもお聞きしたが、文科省の調査なので、全国の数は出せるけれども、兵庫県の数は出せないということであった。23年度の全国の私立高等学校の中退者が3.1%ということであるが、はっきりした数字が出せなくても、それより本当に、上なのかどうか。授業料軽減補助の政策効果がどうなのかを検証する上においても、もちろん、中退者の理由が全て経済的な理由だとは思わないが、一つの大きな理由ではないかと思う。兵庫県の中退者の率はどうなっているのか。
教育課長(清澤貞二)
先日の委員会でもお話しがあったが、兵庫県の中途退学者であるが、約2%程度とご理解いただければと考える。
(きだ 結委員)
全国が、3.1%ということから、それよりは下回るということなのか。
教育課長(清澤貞二)
これは、生徒数に対する中途退学者の比率で出している。それが、約2%程度ではないかということである。
(きだ 結委員)
国が出している3.1%と同じ比較であるのか。
教育課長(清澤貞二)
手元に数字は持っていないが、先ほど申し上げたとおり、兵庫県の場合は、全生徒数に対して、中途退学者の割合で出した数字であるとご理解いただきたい。
(きだ 結委員)
国の数字は当局からいただいた数字であり、それと同じ比較かどうかについて、またお返事をいただきたいと思う。授業料軽減補助について、今回の行革で見直すということで、国の就学支援金が加算されるので、低所得者に傾斜配分ということで、上乗せはされるが、その分、この県の拠出を、例えば、生活保護世帯12万から8万2,000円に減らす予定とされている。せっかく、国の就学支援金が上乗せされているので、そこを削らなくて、もう少し、今のレベルを維持すれば、授業料をカバーしても少し、施設・整備費や学費、全体にはまだ届かないが、やはり、ある程度のレベルまで達成することができるのではないかという指摘もあった。今回行革の見直しの対象に挙がっているが、現状維持で大分拡充できるということになっているので、せひ、行革の見直しについては、今の現状で維持していただきたいと要望にしておくので、よろしくお願いする。
(3 その他)
(きだ 結委員)
来年4月に開校する姫路しらさぎ特別支援学校について、姫路特別支援学校の課題である過密を解消するということで、居住地で割って生徒をしらさぎ特別支援学校に移すということだと思う。姫路特別支援学校に勤めておられるバスや教室での介助員の件であるが、現在、24名の介助員がおられ、全て非常勤の嘱託員で、11台のスクールバスの添乗もされており、今後、姫路しらさぎ特別支援学校が開校されたときに、スクールバスもできると思うが、そのスクールバスの台数がどうなるのか、また、介助員の処遇について、今分かっている段階で、どういう処遇になるのか。
特別支援教育課長(森下伊一郎)
現在のところバスの台数などはきっちり決まっている訳ではない。処遇に関してと言われても、1年間の非常勤嘱託ということで、採用に関しては1年契約となっており、今後、バスの台数や教室介助などが決定した段階で、決まっていくと思う。
(きだ 結委員)
要望だけお伝えする。24名の介助員について、非常勤嘱託員であるが、新しい方もおられれば、何年も更新されてベテランの方もおられる。保護者にとっては、やはり分かっている方に続けて見てもらいたいという気持ちが大きいとお聞きした。24名おられる中で、スクールバスの台数が減り、民間委託となることでスクールバスの添乗がなく、教室介助だけになったときに、ある程度、この姫路しらさぎ特別支援学校に来られない介助員が出てくるのではないかということである。やはり、保護者にとってはよく分かっている方に見ていただきたいという要望があったので、民間委託されたとしても、引き続き民間で非常勤嘱託員の方を雇って働いていただくことができないか。もしそれができなかったとしたら東播磨特別支援学校などは、全校で介助員が2名だけだと聞いており少ないので、県で責任を持って、介助員を増やすなど、嘱託員の方の雇用も守っていただけないかとお伺いしているので、要望としてお伝えさせていただく。
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