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国民融合全国会議総会であいさつ

2014年11月07日

 国民融合をめざす部落問題全国会議(略称・国民融合全国会議)の第40回総会が11月2日に神戸市三宮の勤労会館で開かれ、私が来賓あいさつするという栄誉(?)に恵まれました。

 
 本ブログ読者の方は、同団体を知らない方が多いと思いますが、国民融合全国会議とは、1974年に兵庫県八鹿町(現養父市)で起きた「部落解放同盟(解同)」による教員への凄惨な集団リンチ事件、「八鹿高校事件」を契機に75年に発足した団体です。

 事件当時、現地住民、高校生、全国の民主勢力による暴力を許さない大闘争が起き、「解同」は追いつめられます。その先頭に立ったのが日本共産党ですから、同団体とは深い縁があります。
 本来、共産党は国会議員の方があいさつするところですが、東京の開かれた「赤旗まつり」などがあり、代わって私があいさつすることになりました。

 この分野の知識があまりなかったのですが、党県議団事務局の人から色々と教えてもらって、勉強しながらあいさつを考えました。

 参考までにあいさつの要旨を以下、ご紹介します。、

 国民融合全国会議第40回総会に全国からお集まりの皆さん、日本共産党を代表して連帯のごあいさつを申し上げます。本日は、党の国会議員が、現在開催している「赤旗まつり」などで都合がつかず、代わって私、兵庫県会議員きだ結が参りました。

 1974年にこの兵庫で起きた「県立八鹿高校事件」が大きな契機の一つとなって、国民融合全国会議が1975年に創立されて以来40年間、「部落解放同盟」などによる不当な同和利権をなくし、
部落問題の解決のための正しい道筋と運動の探求を、粘り強く続けてこられた皆さんに心からの敬意を表します。

 2002年に国の同和対策事業は終了し、「同和行政」を終結した自治体がある一方、引き続き不公正な同和行政・教育に固執している自治体もある状況です。
 兵庫県では、「八鹿高校事件」後の1976年、当時の坂井時忠知事名で通達が出されました。兵庫県が「解同」べったりで県下に窓口一本化などを強力にすすめてきたことなどについて、「行政が主体性を失する事態があったことを反省し、行政と運動との立場を区別」すると明確にしたものでした。
 これに基づき正常化がなされていき、同和対策予算でいえば1974年は一般会計の3・7%を占めていたのが今年度でいうと0・025%になっています。

 また同通達に基づいて県は解同の集会などへの参加を見合わせてきましたが、現在4期目となる井戸敏三県政になって、知事選挙での支援団体としての位置づけが明確になり、解同の集会に県幹部がパネリストとして参加するなど逆流も起こっています。
 県議会でわが党がこれを取り上げ、「通達の方針と矛盾するのではないか」と追及すると「新しい連携だ」と言い訳しつつ「通達の基本方針は変わらない」と答弁しました。

 逆流を許さないために、1976年の坂井知事通達を県に守らせることが課題となっています。

 40回の節目の開催となる総会が実りあるものとして成功されるよう、心からご祈念いたしまして、連帯のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。


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