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ついに中学校給食導入へ 

2013年02月07日

 1月29日の「神戸市立中学校の昼食のあり方検討会」で、「意見のまとめ」素案が出され、だされ、そこでは食育、困窮対策、健康増進、子育て支援、男女共同参画の5つの面から給食の意義をのべたうえで「給食導入が望ましい」と結論づけました。 
 
 これは市教委がつくっている文書なので、中学校給食実施は確実になったといっていいでしょう。各新聞も書きたてています。

「中学で給食導入へ/神戸市」(朝日新聞デジタル)、
「中学校給食導入めぐり意見相次ぐ 神戸市会」(神戸新聞ネクスト)、
「神戸市、中学校給食導入へ 『デリバリー』か『センター』方式検討」(産経新聞)、
「神戸市立中 給食導入へ 市教委 新年度予算案に調査費」(読売新聞)

 長らく「愛情のこもった家庭弁当が一番いい」という「愛情弁当論」に固執していた神戸市の姿勢をとうとう変えたものです。子育て世代、市民の声と運動が動かしました!

 私も県議選に立候補を決めた2010年から特に強く訴え、幼稚園・保育所前、スーパー前、駅頭などで署名を集め、県議選後もずっと署名を集めてきました。署名は全市的にとりくまれ、いま7万筆まで達しています。

  そして、これからは給食の実施方式をどうするかが、大きな焦点になります。実施時期は明示されていませんが、充実した給食を早く実施してもらわないといけません。

 「意見のまとめ」素案は、「食育の観点からは全員喫食が望ましい」とする一方、「選択制の余地も否定できない」とのべています。
 この選択制は市教委が有力な案にしていて、給食か家庭弁当かを選ぶもので、そのためクラスが給食と家庭弁当の生徒に分かれます。
 これを実施している自治体では、ほとんどがデリバリー弁当(業者弁当)給食と家庭弁当との選択制です。どこでも「冷たくておいしくない」と不評で、親は「家庭弁当を作らないと子どもへの愛情が少ないと見られかねない」と、大半が家庭弁当を選択。給食を選ぶ親子は肩身の狭い思いをします。
 姫路市では業者弁当給食の選択はわずか1割台。大半の親が給食を望んでいるのに、家庭弁当を選ばざるをえないのが選択制です。
 これで給食といえるでしょうか。名前は給食ですが、実態は別物。ほとんど誰も利用しない現行の弁当販売制度と変わりません。必ず避けて、当たり前の全員給食にするために、大きな声を上げるときです。
 
 また、自校調理方式と親子方式(小学校で調理して中学校に運ぶ)は費用が多額で「対象から外すことが現実的」と否定しています。

  検討会の委員の方々は誰もこんなことは言っていないのに、また自校方式は何人もの委員が推奨していたのに、市教委がこんな文章にしました。ひどい話です。

 地元食材で伝統食、季節食を作れるなど食育に最も適していて、作り手と交流でき、アレルギー対応も最も優れていて、何よりも作りたて、熱々でおいしいのが自校方式です。
 「お金がない」というのは眉つばものです。自校方式は調理室の整備など初期投資が143億円もあって多額だといいますが、建設事業は10年20年の長期分割支払いが普通。毎年の支出は数億円です。それくらいの財源は十分あります。それに来年度は、神戸の活力の創造と発展を図るために137億円の政策的経費が確保されています。
  トップ(この場合市長)の決断一つで、簡単にできるんです。

  みんなで食べる温かい給食、自校方式など充実した給食の実現へ、力を合わせて頑張りましょう。



活動の合間に30分間署名を集めました。
右は西ただす市議=1月30日、阪神御影駅前
配膳室や調理室のスペースがあるか各中学校を視察して
調べています。写真は住吉中学校=2月5日

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