避難者訪問
2011年07月04日
今日は、被災地から避難してこられ、中央区の県営住宅にお住まいの方を訪問しました。
元兵庫県議会議員で被災者ネットワークの安田秋成さん、元県議、知事候補でもあった金田峰生さん、宮田しずのり県議とともに行きました。
もともと何日か前に安田さんが行った時、エアコンがなく大変だという話を聞いておられたので、実情と他に困りごとがないかを聞くことが目的でした。
1軒目のお宅に行くと、エアコンをつけます、と数日前に県から連絡があったとのこと。後で県庁に帰って聞いてみると、災害救助法に基づく仮設住宅扱いで、他府県もエアコンを設置しているので、兵庫県も設置することになったとのこと。一安心でした。
2軒目のお宅は、とても明るく、若い22歳のシングルマザーと6カ月の赤ちゃんの2人世帯。福島県いわき市から避難して来られました。
地震前まで住んでいた実家は、津波で3階建ての2階部分まで浸水。今補修をして両親は住んでいて、自分も帰りたいが31km圏内で、福島原発の収束の目処が立たなくては、子どもへの放射能の影響が怖くて帰れないとのこと。
3月の下旬に3か月の赤ちゃんとこちらに引越してきて、ホームシック、育児疲れで一時福島へ帰り、いったん落ち着いて、また神戸で生活を始めたそうです。「まだしばらく福島に帰れそうにないから赤ちゃんを保育所に入れて働きに出たいけど、保育所いっぱいかなあ」とおっしゃっていました。
家賃はありませんが、生活費、水光熱費はかかります。特におむつ代が大変とのこと。収入がなければ早晩お金が尽きます。
何かあったら、と3人それぞれ名刺を渡しました。初めての育児というだけでも大変なのに、見知らぬ土地、慣れない環境で生活しなければいけないとは。
今日お会いした方々をはじめ、全国に避難している人たちが、一刻も早く住み慣れた地に帰れるよう願うものです。そのためには住民本位の復興と原発事故の解決が不可欠。そのために私たちも頑張ります。
そして、兵庫にいる間、できるだけ辛い思いをしないよう支援に全力を挙げなくてはと思いました。