福井の原発を調査
2011年06月15日
いつも、色々な出来事や報告の記事が何日も遅れてすみません。これからも遅れるかもしれませんが、ずうずうしく載せていきたいと思います(^_^;)。申し訳ありませんが、よろしくおつきあい下さい。
8日は、兵庫県会議員団として、京都府会議員団、京都市・綾部市・舞鶴市の党議員団と合同で、福井県の若狭湾に立地する原発群の調査に行きました。「しんぶん赤旗」9日付に載っていますので、詳しくはこちらを。
もんじゅのPRセンターで佐藤正雄福井県議から説明を受ける。 前列奥から佐藤県議、宮田さん、ねりきさん、私、礒見さん。 |
兵庫県議団からは、ねりき、宮田、いそみ県議と私の4人が参加しました。
福井で原発事故が起きると、琵琶湖が放射能汚染され、琵琶湖を水源とする淀川から飲料水が供給されている神戸・阪神間にも甚大な被害が及びます。他人事ではありません!
まず福井県庁で、地元のさとう正雄県議から報告を受けた後、県の原子力安全対策課長、危機対策・防災対策課長から原子力・防災対策について説明を受けました。
午後は、美浜原発と高速増殖炉「もんじゅ」を視察。「もんじゅ」は15年前に冷却用ナトリウム漏れ事故を起こしています(ナトリウムは水に触れると爆発する危険な物質です)。どちらも活断層から1キロ以内に立地しています。
美浜原発です |
美浜町はここにあります |
福井に集中立地する原発。日本で一番の立地率 |
それぞれのPRセンターで館長らは、「固い岩盤があるから地震がきても大丈夫」「CO2を出さないので地球温暖化対策に最も有効」などと説明していました。
福島であれだけの事故が起きてもなお従来の見解や美化論を繰り返すとは…。「安全神話」にとらわれるとこうなるのかと思いました。
高浜、美浜、大飯各原発でこの地域の電力を担っているという図 |
もんじゅは厳戒体制。もんじゅに到達するには、専用のトンネルを通らないといけない。 もんじゅの全景が見える展望台からは写真撮影禁止 |
もんじゅの燃料 |
もんじゅには、冷却剤として使っているナトリウムの扱いを学ぶ、“ナトリウム研修施設”があります。猛毒のプルトニウムを生みだし増殖させるだけでも危険なのに、特別の扱いが必要な物を冷却剤に使っているもんじゅは本当に危険です。
ナトリウムの火災実験。98度以上で融解、自然発火する様子。 空気中の水分にも反応するのでここではヘリウム(だったと思います)を充填している。 |
ナトリウム火災専用の消火剤、“ナトレックス”。主成分は炭酸ナトリウム。これを使っての消火訓練に各国からきているとのこと。兵庫県の消防署の訓練の様子も掲示してありました |
また、京都の浜田よしゆき府議のお話では、地元の行事で関西電力が、この期に及んでも「原発は安全」とアピールする子ども向けのパンフを子ども達に配っていたそうです。驚きました。
ハードな1日でしたが、私の出身地の京都市内の議員さん、夫の友人である光永敦彦京都府議にも久しぶりにお会いできて良かったです。
PS…今日は、今から初議会です。22日には初質問もあります。がんばります。