文教常任委員会
2013年08月16日
(1 閉会中の継続調査事件)
「生きる力を育む教育の推進について」を議題とし、「特別支援教育の推進」について、特別支援教育課長の説明を聴取した。
(きだ 結委員)
神戸市内の知的障害特別支援学校の新設について、西区と垂水区を中心に探しているということであるが、東部の少なさが地域で要望になっている。例えば、東灘区にあった友生養護学校は兵庫区に移転したことで、肢体不自由児は、東部では青陽東養護学校だけになっている。そこも許容能力を超えており、芦屋特別支援学校も受け入れできないような状態なので、地域の方やお母さん方の願いは、東部で特別支援学校を作ってほしいということである。東部でぜひ考えていただきたい。
教育長(高井芳朗)
先ほどの答弁は、あくまでも神戸市西部と播磨地域の増加に対応できる施設を作るということで、両方の地域に対応可能な神戸市西部で探しているところである。東部は、分教室の整備等その他の手段で当面は考えていきたい。
(きだ 結委員)
一人一人の才能や身体的能力を開花させようと思えば分教室では限界があり、特別支援学校が必要であると、お子さんをお持ちの方は思っているが、今は仕方なく長時間通学している状況である。分教室で対応するのではなく、東部でも特別支援学校を作っていただきたい。
第二次推進計画検討委員会の中でも出ていると思うが、但馬では出石・和田山・豊岡聴覚特別支援学校の3校があるが、特に北西部の空白が問題になっている。ここで学校を新設すると現場の方からよくお聞きするが、多分、教育委員会としても認識されていると思うが、次期推進計画の中でどの程度検討されているのか。
特別支援教育課長(森下伊一郎)
但馬地域については東部に3校あり、北西部にとっては、その3校は遠方になる。実際に鳥取県に通学している子供もいる。香美町及び新温泉町から、旧射添中学校の跡地を活用して分校や分教室を作ってほしいという申し出があった。県としても、第二次推進計画検討委員会の中で早急に対応すべきものというご意見をいただいている。現在、両町と協議している。
(きだ 結委員)
めどはあるのか。
特別支援教育課長(森下伊一郎)
協議中である。
(きだ 結委員)
前回の推進計画の中で、和田山特別支援学校と豊岡聴覚特別支援学校について、知的障害児への対応も図ることになっていた。和田山特別支援学校は知的障害部門も併置することになったが、豊岡聴覚特別支援学校は未対応となっており、このことについても要望が上がっているが、いかがか。
特別支援教育課長(森下伊一郎)
その件に関しても、第二次推進計画検討委員会の中で検討しており、知的障害部門の併置が必要ではないかという意見をいただいている。検討委員会の報告や次期推進計画の中で考え方をお示ししたい。
(きだ 結委員)
ぜひ、知的障害の対応に力を尽くしてほしい。
次に、スクールバスの添乗の問題である。神戸市では、以前は介助員、今は障害児教育支援専門員として学校内での生活を援助するし、スクールバスに添乗し、乗降もするという専門員がいる。今、大分民間委託が進んでおり、添乗するだけの添乗員の制度があり、ヘルパーの資格は持っているが、一人一人の重度の肢体障害者については通学も大変であり、やはり専門性を持った介助員が添乗するということで、そこまで責任を持つべきではないかと言われている。特に問題であるのは、添乗員は1年ごとの職となっていることで、指導しても1年後には辞めてしまうなど、連続性に問題があり、その結果、一番不利益を被るのは障害児である。県も民間委託を進めているが、そういったことがないように、民間委託せず公的な介助員として配置すべきではないのか。
特別支援教育課長(森下伊一郎)
西播磨特別支援学校以降、新たにスクールバスを取り入れた7校において外部委託している。委託契約の際、障害のある児童生徒への適切な対応について条件を付し、責任を持って適正な業務を遂行できる実績のある業者を選定している。介助員が民間委託になって、本来の介助員が校内介助に専念できる、勤務時間が規則的になって、生徒が登校するまでの準備時間等を確保できるなど、介助員としての本来の業務ができるようになった。バス添乗に関しては、安全な委託ということで契約している。
(きだ 結委員)
それで安全を確保できるのか。姫路しらさぎ特別支援学校でも、民間の添乗員が付されることに不安の声が挙がっていると聞いた。
特別支援教育課長(森下伊一郎)
新しい学校に関しても、これまでの形で民間委託することを考えている。民間委託に際しては、安全な委託先と安全な形で運行ができるよう委託することを考えている。
(きだ 結委員)
しっかりと責任を持っていただくよう強く要望する。
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