2011年6月24日
（健康福祉部関係）
（３ 付託議案審査）
第５９号議案 平成23年度兵庫県一般会計補正予算（第１号）中 第１表 歳出関係部分
第６４号議案 抗インフルエンザウイルス薬の取得
以上２件を一括議題とし、総務課長の説明を聴取した後、質疑並びに意見の開陳を行った。
（きだ 結委員）
第64号議案抗インフルエンザウイルス薬の取得について、現時点では、インフルエンザが発生すれば、タミフルまたはリレンザを処方することになるが、タミフル服用後に異常行動を起こすとの報道もあり、平成16年５月からタミフルの添付文書の重大な副作用欄に異常行動、精神神経症状が起こることがあると記載されている。平成19年２月には、中学生が自宅のマンションから転落死するという異常行動が２例報道されている。私は調剤薬局で働いていて、実際にタミフルを処方したこともあることから、実際に聞き取りをしたことがあり、小学生に異常行動があったが、体が小さいので、飛び出そうとするのを親が押さえることができ、死亡には至らなかった事例や、タミフル服用後、幻覚や幻聴があった例も聞いている。自分の子供も１歳の時にタミフルを服用した後、熱は下がったが、幻覚を見たようなおかしな行動があり服用をやめた。タミフルは、重大な副作用を持つ薬と考えている。厚生労働省も当初、因果関係は否定できないとのことだったが、最終的には因果関係はないだろうということで落ち着いている。しかし、新聞報道によると、インフルエンザとの誤診によりタミフルを服用し、その後、異常行動を起こした事例があり、そうなると、インフルエンザによるものだとは言えない。世界では、インフルエンザ対策としてタミフルを使用しているのは、日本が７割を占めており、副作用の問題が深刻であると考える。タミフルの副作用について、どのように認識しているのか伺いたい。
薬務課長（三村昌司）
タミフルの副作用については、服用後の異常行動による死亡事例もあることから、国では、副作用報告に基づき、薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会を設置し、平成19年度以降現在も継続して検討している。タミフルと異常行動の因果関係について明確な結論を出すことは困難であるとの判断をしているが、念のため、10代については、投与を控えている。ただし、ＷＨＯも新型インフルエンザ対策としては、一次的な予防としてのタミフルの効果を認めており、新型インフルエンザ専門家会議の意見を受けて、国も、仮に新型インフルエンザが発生した場合には、重症化や死亡者数の状況によっては、10代の患者へも使用する方向でタミフルを備蓄している。現在、数社から新薬も出ているが、有効期限が２年と短いことから、新型インフルエンザ対策としてはタミフルを備蓄したいと考えている。
（４ 請 願 審 査）
（今期定例会で付託されたもの）
第３号 地方消費者行政に対する国の実効的支援を求める意見書提出の件
を議題とし、審査の参考とするため、消費生活課長の意見並びに現状報告を聴取した後、質疑並びに意見の開陳を行った。
（きだ 結委員）
日本共産党の本請願に対する態度を表明する。
我が党としても、相談員の処遇改善や地方消費者行政の充実が必要であると考えるので、本請願の趣旨に賛同し、採択を主張する。
（審査結果）
以上で質疑並びに意見の開陳を終局し、直ちに表決の結果、第３号については、賛成全員で採択すべきものと決した。
